重度の出っ歯、口ゴボ、顎なしの治療例(マウスピース矯正)
監修者
社団法人デジタルデンティストリー 理事長
日本橋はやし矯正歯科 院長
K Braces矯正歯科原宿駅前 総院長
日本デジタル矯正歯科学会 副会長
林 一夫(ドクターの紹介はこちら)
資格
日本矯正歯科学会認定医 / 日本矯正歯科学会指導医 / 日本顎関節学会専門医 / 日本顎関節学会指導医 / デンツプライシロナ公認 SureSmile/Adance/Orhto/Aligner ファカルティ・ドクター/インストラクター・ドクター
こんにちは、医療法人社団デジタルデンティストリーです。
ここではデジタルデンティストリーが手がけたマウスピース矯正による症例をご紹介します。
患者さま情報
25歳女性です(治療開始時)。出っ歯や横顔のフォルムが気になるとのことでご来院され、無料カウンセリングをお受けになりました。
こちらの患者さまは最初からマウスピース矯正をご希望でした。
初診時の状態
こちらが初診時のお口の中の写真です。
上顎前歯が突出しており、重度の出っ歯が認められます。
奥歯の咬み合わせもほとんど歯1本分ズレており、上顎が前に迫り出している形です。
以下が側貌のお写真です。
口元全体が突出していて、いわゆる「口ゴボ」です。
また下顎が後ろに下がっているため、いわゆる「顎なし」の症状になっています。
口元が突出してているため顎なしは顕著に見られますが、これは実際は軽度です。
診断と治療方針
以下が診断と、それに対する治療方針です。
- 診断(学術的):上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet、skeletal Class IIの上顎前突症例
- 治療法:上顎両側第一小臼歯の便宜抜歯、マウスピース矯正(suresmileアライナー)
3Dデジタル矯正の仮想患者モデル
3Dデジタル矯正システムによる術前のモデルを見てみましょう。
デジタルデンティストリーのすべてのクリニックでは、このモデルを元に治療計画を立てています。
マウスピース矯正はもちろん、すべての矯正治療でこのモデルを使用しています。
歯、歯根、歯茎、骨すべてを3Dモデル化し、安全で効率的な治療をおこなっています。
こちらは術後予測のモデルです。
上顎両側の第一小臼歯を抜歯しての治療を行う計画となりました。
歯の根っこの位置が骨から飛び出さないように歯の位置をコントロールしています。
これができるのはデジタルデンティストリーが導入している“シュアスマイルアライナー”という最新のマウスピース矯正治療システムの非常に優秀なところです。
こちらがマウスピース矯正装置“シュアスマイルアライナー”のデザインです。
上顎の犬歯付近の切込みと下顎の第一大臼歯部のボタンの所に顎間ゴムを用いる設計になっています。
マウスピース矯正の場合でも顎間ゴムを適切に使用してもらうことで、治療の成績を向上せせることができるようになってきました。
治療後の状態
この患者さまも、約6週間に一度のご来院で治療を行いました。
治療後のお口の中のお写真です。
出っ歯が綺麗に改善しました。
こちらは治療後の横顔のお写真です。
口元の突出感がかなり軽減され「口ゴボ」「顎なし」が改善されているのがわかります。
また、出っ歯が改善して唇が閉じやすくなりましたので、オトガイ部の「梅干状のシワ」もほとんど見られなくなりました。
患者さまが一日22時間以上しっかりとマウスピースを装着してくださったおかげで、治療期間はわずか14カ月でした。
顎間ゴムも適切に使用していただけたので、このように非常に良い治療結果が得られました。
マウスピース自体の追加の作製も行うことなく治療を終了することができました。
まとめ
以下に治療をおまとめいたします。
- 診断(学術的):上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet、skeletal Class IIの上顎前突症例
- 治療法:上顎両側第一小臼歯の便宜抜歯、マウスピース矯正(シュアスマイルアライナー)
- 治療費:115万円(通院回数12回/税込み)(2021年9月)
- 治療期間:1年2カ月
- リスク:IPRによる知覚過敏、前歯部のブラックトライアングル、歯根吸収
- 副作用:治療中の発音への影響、治療後の凸凹の後戻り
最低でも1日20時間以上の使用時間を続けないかぎりマウスピース矯正は成功しません。
使用時間が短くなると極端に治療成績が悪くなるのがこの治療法の特徴であり、難しいところでもあります。
矯正法をご検討中の方は、その方法の良いところだけを見るのではなく、難しい面もきちんと確認し、総合的に判断するようにされると良いでしょう。
矯正専門クリニックのカウセリングで質問されるのをお勧めします。
デジタルデンティストリーのクリニックでは無料でカウンセリングを行なっています。